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先日、事務所に念願の本棚が入りました。
サイズなど、私なりに、こだわりというか、
部屋のレイアウトにぴったり合ったものが欲しかったので
既成品ではなく、恭ホームさんにお願いして
作っていただきました。
棚板は可動式になっていて、
その棚板のみ、かつて祖父(木工所を営んでいました)が
現役時代に壁付けの棚として使用していた板を再利用しています。
それほど厚くない無垢板なので、しなりが出やすく、
本来であれば、本棚の棚板としてあまり適さないようですが
私としては、どうしてもこれを継続して活用したかったので
無理を言って使っていただきました。
これで、今まであちらこちらに散在していた本の多くを
この棚ひとつにまとめることができました。
気分すっきり。
小説(少ない)から絵本、デザイン系まで
いろいろ取り揃えておりますので、
ご興味おありの方は、ぜひぜひ覗きにいらして下さい。
ただし、手みやげとして(予算のある)お仕事を持って(笑)!
以前、絵本の紹介をするブログをやっていたほど
絵本が好きでした。
先日、当時からずっと欲しくて、
でも手に入りにくかったためにあきらめていた絵本が、
偶然にも(しかも格安で!)入手できましたので
ご紹介したいと思います。
ポール・コックスというフランス生まれの作家が作った
『 le livre le plus long 』という本。
確かタイトルを邦訳すると「世界で最も長い本」とか
そんな感じだったと記憶しています。
内容としては、全4ページ、各ページ片面印刷です。
(4枚の厚紙が綴じられた状態)
4頁しかないのに世界一長い本。なぜか?
その4ページには、水平線の向こう
朝、昼、夕、そして夜と太陽が昇っては沈む1日の様子が
とてもミニマムなイラストで描かれています。
文章は無し。純粋にイラストのみ。
また表紙も裏表紙もなく・・・
(表・裏表紙がないのでタイトルは各頁の隅に入っています)
つまり、太陽が昇り、沈み、また昇るという
半永久的な繰り返しを、読み手がその4頁をめくり続けることで
見たいだけ、エンドレスに楽しめる絵本というわけ。
数年前にはじめて古本屋で発見した時は感動しました。
「こんなにもシンプルに
誰もが知っている事実を描いただけなのに、
出来上がったものは、こんなにも型破り・・・」と。
しかし、海外の作家モノで、すでに絶版。
もちろん値段もはっていて、泣く泣くあきらめていたのです。
それが、先月あたり東京に行った際に
以前よく行っていた明治公園のフリーマーケットにて
なんと¥100で売りに出されているではないですか!
(フリマでは、時としてこういう奇跡が起きるんです!)
もちろん、即買い。
私のお気に入りの頁は、画像2番目の夕刻です。
見えにくいと思いますが、ピンク色の空のもと
赤い夕日が左下に沈みかけています。
この、バックの空の色に消え入りそうに微妙な太陽。
ほとんど見えないくらいの色の差で描かれているところが、
「分かりやすさ」のみを追求するのではない、
作家の強い意思とユーモアを感じます。
今はデスクの上に置き、ひと息つきたい時に眺めています。
9月に行われる三条市内のとあるイベントに
参加させていただくことになりました。
普段は一般の方むけに
商品をご用意しているわけではないのですが、
そのイベントに合わせて、何か作ろうと思っています。
(本格的なプロダクトではなく、ちょっとしたものです)
詳細は追ってコチラに記したいと思います。
三条市西潟にて
福祉用具の開発・製造・販売をされている
CARE BEARS様のロゴマーク、ロゴタイプをデザイン、
それを用いて看板を制作させていただきました。
ケア・ベアーズ様は、主に
オーダーメイドの車椅子を製造されています。
体格や病状によって、千差万別である人間の身体。
その時、そのお客様にとって、
本当に必要とされる車椅子の仕様もまた千差万別とのこと。
お客様一人ひとりに合ったオンリーワンの車椅子を
ドクターの方、セラピストの方、お客様と
幾度となく話し合いを繰り返した上で
開発していくのだそうです。
そのような、とても細やかで神経を使うお仕事であるがゆえに
外から帰ったスタッフの方々が癒され、
またモチベーションを上げることのできるものを。
とのオーダーをいただきました。
マークとしては、以前から太陽をモチーフにしたイラストで
ハンカチーフやレターセットを作られていましたので、
同じく太陽をモチーフに制作したいとのこと。
で、できあがったデザインが上のものですが、
マークは、結果的に「太陽以外」にも見える可能性がある
ところを気に入っていただきました(笑)
「わたしたちは、日々変わり続ける存在。
このマークはウネウネと変化し続ける生命体
のようにも見えるところがいいですね!」
と代表の高橋様に大変気に入っていただきました。
ロゴタイプとしては、リラックス感を出すため
ややラフに、しかし力強い書体をオリジナルで制作し、
「ふたつとして同じものがない」
というケア・ベアーズ様の車椅子の特徴を表すべく
「A」「R」「E」など、重複する文字でも
一つひとつ微妙に形を違わせて制作しています。
今回のように、オーダーからは微妙にはずれてしまったものが
結果的に、いい意味でのハプニングとして許容されたパターン。
とても楽しくお仕事させていただきました。
まさに、私たちは生きている間(あるいは死んでからも)
ずっと変化し続ける存在ですから、
その変化に抗うことなく、歩調を合わせながら
「新しい何か」を生み出していく。
それは、生命にとってとても根源的な
「楽しみ」の一つなのかも知れませんね。
看板を楕円型にしたため、
設置風景では、まるでサーフボードを
抱えているかのようにも見えました(笑)